私はとある塾にて、講師として働いています。
そして、塾に来るほとんどの子供達にはある共通点があります。

彼らは勉強するのが嫌で、勉強なんてしたくありません。
そもそも勉強するのが好きな子供は塾に来ないので、当然ですね。
勉強の存在意義とは
では、あまりに唐突ですが質問させて下さい。
Q.なぜ勉強をしなくてはいけないのでしょうか?

・・・。
・・・・・納得のいく答えを答えられたでしょうか。
もし答えられたと仰るのなら、とても素晴らしいことです。心の底から尊敬致します。
なにせ、答えられない人の方が多いでしょうから。
もし答えられなかったとしても、それは悪いことではありません。分からないことに気付くことこそ、学びの始まりなのですから。
「勉強したい」と思ってもらうためには
ところで、私が常々頭を悩ませている難問にも挑戦してみませんか。
Q.どのようにすれば、勉強嫌いな子供に「勉強したい」と思わせられるでしょうか?

この問いはすごく意地が悪いです。
なぜか?
性格、適正、家庭環境、住んでいる地域、今までの経歴、将来の志望など。
子供とひとくくりにするのは容易いですが、一人ひとり違います。どのような教え方、接し方がベストかなんて、絶対の正解はありません。
とはいえ問題として出した以上、答えを設定しておきます。
A.子供自身が「○○だから勉強したい」という動機を持つように誘導すること。
・・・・・我ながら、凄まじい悪問です。
この問いが聞きたいのは、「どのように(方法)」です。方法を聞いているのに、肝心な方法には一切触れていないんですよね。
とはいえ、どんな子供か分からないと答えようがないので、勘弁して下さい・・・。

ともあれ、「なぜ勉強をするのか?」の答えは「○○だから勉強したい」という動機です。
Q.「なぜ勉強をするのか?」
A.「○○だから勉強したい」
つまり、勉強にはモチベーションを保つために理由が必要なのです。
塾講師の本音
一番初めに触れたとおり、私は塾の講師です。

そして私は何度も生徒から、同じ問いを投げかけられ続けました。
「なぜ勉強しないといけないのか?」
言葉でストレートに尋ねてくることもありました。言葉ではなく、それとなく行動で示してくることもあります。
例えば、「問題を解くのが面倒くさい」と嫌そうな反応をされたり、授業中にうたた寝をされたり、塾の授業をサボられたりしました。
ですが、彼らがそのような態度をとる理由は実にシンプルなのです。
講師である私が、「なぜ勉強しないといけないのか?」を示せなかったからでした。

人は押し付けられるのが大嫌いです。
だというのに私は、ごく当たり前に勉強を押し付けました。
「学ぶことは将来、役に立つからすることだ。だから、ここで学んだ内容は無駄にならないよ。」
そう口ずさみながら、
(なぜ、古文の文法なんてやらせているのだろう。社会人になったら、ほぼ使わないのにな。正直、自分でも理由が分からない。)
(受験直前に子供の学力を上げるため、塾に駆け込む親御さんは多い。でも、普段から学ぶ楽しさを実感できていたら、そもそも塾に頼らなくてすむのじゃないか)
(定期テストがあるから一時的に勉強するんじゃ、終わったらすぐに忘れてしまう。そうじゃなくて、もっとこう、人生に役立つから勉強するハズだ・・・・。)

役に立たないだろうと、そんな勉強方法では意味なんてないと思いながら。それでも何度も、「とりあえず、やれ」と生徒に促しました。
「もっといい教え方はあるはずだ」と私の力不足を嘆きながら、講師として働きました。
ささやかな決心
それでも塾講師として働かせていただいて、私の人生観は大きく変わったと感じます。

例えば、文法を通じて論理力を育成することができることを知りました。
例えば、生徒の個性は問題を解くときにも分かることを知りました。
例えば、講師は生徒に教えられることの方が多いことを知りました。

どれもこれも、いい経験です。
塾講師として、私は様々な体験をさせていただきました。
もちろん、苦い経験もあります。たくさんの失敗も重ねてきました。
だからこそ、後悔は後悔で終わらせたくはありません。素晴らしい経験をくれた周りの人や、自分の人生にも報いたいのです。

私は「自分のためになるから学ぶのだ。」と、断言できる人間でありたい。
このブログは、そんなささやかな決心から始まりました。
人生を学びなおすためのブログ
私は当ブログに『大人の学びなおし道場』と名付けました。
ですが、大人と言えど、様々な人がいます。具体的にどのような大人を指しているのでしょう?

答えを言いましょうか。
もりぞうのことを指しています。

このブログを書いている私のことですね。
少し前でも宣言したように、私は「学ぶことは自分のためになる。」と、ちゃんと伝えられる人でありたいです。
ですが、疑問が湧きませんか?
「自分のためになる」とは具体的にどういうことを指すのでしょう?

私が思うに、自分の望む人生を歩めるようになることです。

ちょっと曖昧すぎるので、私を例にします。
私の場合は、やりたいことをする人生でしょうか。私のやりたいことを具体的に書いてみますね。
- お金を有効活用する。
- 好きな仕事でお金を稼ぐ。
- 関わっている人たちを大事にする。
- 一人の自由時間を大事にする。
- まだ見ぬ人を助けながら生きる。
そもそも「やりたいこと」なんて言い方をしている時点で、やれていない部分が結構あります。だから私は、今も学びなおしています。
「生きたい人生がある」を「今の人生が理想」に変えるために。

学びを通して、理想の人生を手に入れる場所。
それが『大人の学びなおし道場』というブログです。
『大人の学びなおし道場』三つのマイルール
『大人の学びなおし道場』では、三つのことを大事にします。
まず、分かりやすさを大切にします。どれだけ凄いことを伝えようとしても、分かりにくいだけで台無しですから。

また、面白く学ぶことも大切にします。だってせっかくなら、楽しくやりたいじゃないですか。

最後に、自分のためになる学びであり続けます。

Q.「具体的にどのような学びなのか?」
A.「一言で言えば、自分を磨く学びです。問題で自分の心を見つめながら、ついでに知識も身につけます。」
「わざわざ心を見つめる意味はあるのか?」なんて声が聞こえてきそうです。ですが、本質的な学びは人の心を疎かにしては身につきません。
なぜなら人は、自分の心に従って行動しています。そして社会を作るのは、人間です。つまり、世の中のことを語るうえで、人間の心は避けて通れません。
だからこそ、心を見つめることを重要視するのです。

塾講師としてだけでなく、私が自分の人生経験から学んだ教訓ですね。
「人間には心がある」。当たり前かもしれませんが、すごく重くて深いテーマです。
最後に
どうでしょうか?
少しは興味を持っていただけたでしょうか。もし詳細が気になられたのなら、当ブログの記事をどうぞご覧ください。何事も、実物を見ないと分かりませんから。
また、気になったことや、疑問に思ったこと、リクエストなどありましたら、遠慮はいりません。どうぞ、思ったことを存分にコメントして下さい。
喜んで今後の参考にさせて頂きます。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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